桜茶の作り方

桜茶
桜の香り立つ桜茶の作り方

紅色が濃く、花も大きい関山は咲き切っていない花を摘み取って、花びらが散らないようまず紅色の梅酢にくぐらせて搾ります。

ここに塩を加えてさらに梅酢で漬け込みます。

途中で天地返しをして、5日~1週間ほどで出来上がり。
湯のみに一花(ひとはな)入れて熱湯を注ぐとひらりと華やかにひらり桜の香り立つ風味をお楽しみください。

「桜」の名前を使ったいろんな言葉

俳句の中の表現

一重桜(ひとえざくら)・普賢象桜(ふげんぞうさくら)・匂桜(においざくら)・墨染桜(すみそめざくら)・花の笑み(はなのえみ)・花の雪(はなのゆき)・花朧(はなおぼろ)・花守(はなもり)…など

 

 

和歌の中の表現

桜狩り(さくらがり)・遠山桜(とおやまざくら)・初さくら(はつざくら)・花影(はなかげ)・花ざくら(はなざくら)・花の曙(はなのあけぼの)・花の鏡(はなのかがみ)・花の香(はなのか)…など

 

なるほど!さくら知識

さくら前線ってなに?

さくら前線は、気象庁がさくらの基準花としているソメイヨシノが同じ日に咲き始めた場所を線で結んだものです。江戸時代に生まれました。
地元、矢高公園周辺は駐車場入り口右側の彼岸桜が3月25日頃淡紅色のやさしい花を咲かせはじめます。
ソメイヨシノはなぜ一斉に咲くのでしょう。それはエドヒガンザクラとオオシマザクラの雑種で、同じ遺伝子をもっているからです。葉が出る前に花が咲くところは、エドヒガン似、華やかな大きな花はオオシマザクラ似、桜の花芽は、花が終ってしばらくたった夏から秋に作られます。花芽が完成すると、休眠に入り活動をお休みします。休眠から目覚めさせるのは冬の「寒さ(低温)」です。
休眠からさめないといくら暖かくなっても活動を始めることができません。桜前線の北の地方では、冬が寒いので早く休眠がやぶられます。南のあたたかいところでは、寒さが少ないのでなかなか休眠がやぶられません。

 

 

ヤマザクラと里桜

お花見といえばソメイヨシノですが、昔は桜といえば、ヤマザクラでした。花と同じに若葉がひらきます。
昔の人は山のところどころにぽつりぽつりと満開になる桜をめでて優雅にお花見を楽しんでいました。

 

 

さくら餅の葉 オオシマザクラ

ソメイヨシノの親になったオオシマザクラは、大きな華やかな花が咲き、繁殖力も強いため、たくさんの品種が作られました。
桜餅の葉っぱはこのオオシマザクラの若い葉を塩漬けにしたもので、さわやかな桜の風味が特徴です。
八重桜の関山、普賢象なども親はオオシマザクラです。

 

 

大樹の風格 エドヒガン(江戸彼岸)

ソメイヨシノのもうひとつの親になったエドヒガンは、桜のなかで一番の長生きで樹齢1000 年を超える大木が各地にあります。
愛宕の清秀桜(800 年余)、岐阜根尾谷の淡墨桜(1500 年余)、山梨の神代桜(1800 年余)などが有名です。矢高神社の石段両脇にある桜も推定樹齢300 年余、どっしりと三本も揃っています。

 

 

華やかなにぎわい シダレザクラ

イトザクラとも言い、野生のエドヒガンの突然変異し、枝が長く垂れた桜です。花の色が白から紅色まであって多彩です。
花色の濃いものをベニシダレと言い、八重咲きのヤエベニシダレはひときわ豪華です。
黄梅院、麻績の里の半八重枝垂れ桜などあでやかに幻想的です。